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“三つ子の魂百までも”と 昔から申し.
ます通り もって生まれた性格や 幼い.
時に身に付けた生き方は 大人に.
成ってからもなかなか変わらない.
もので御座います.
我家の『ミルク』こと『チャム吉』も.
我家にやって来るまでの(デパート時代の).
生まれてから3ヶ月間が不幸だった為に.
大人に成っても目が悪く臆病で 外へは.
一歩も出られない猫で御座いました.
それが4歳を迎えた今年の初夏あたりから.
姿かたちが「おっさん」に進化?すると.
ともに 性格の方もすっかり変わって.
来たので御座います.
それまでは お客さんからこそこそ逃げ.
回っていた あの臆病者が (何を考えてか) .
今では 顔見世披露にお客さんの間を.
堂々と ひとまわりして来ることも御座います.
窓から外を眺めるのは好きでも.
決してドアから足を踏み出したことが.
無かった あの臆病者が.
恐る恐るの及び腰でもドアをすり抜け.
ベランダ限定の守備範囲ながら.
散策の時を過ごすことも御座います.
そればかりか 肉体の進化?にともない.
心も進化するもなので御座いましょうか....
今年の夏には こんなことが御座いました.
それは 猛暑もピークを迎えた.
7月末のことで御座います.
年配のお客さんの中に「北海道に来たのに東京.
より暑い!」と 家のママを捕まえては.
八つ当たりする方が御座いました.
確かに 北海道は 冬に強く出来ていても.
猛暑には弱い弱点が御座いまして.
その方の腹立たしいお気持ちも分からない.
わけでは御座いませんが.
我家のことだけならともかく 他所のことや.
天気のことまで苦情を言われても.
どうすることも出来ないので 困っておりますと.
いつの間にかそのお客さんとママの間に.
『チャム吉』が入って来て じっと.
お客さんを見据えているでは御座いませんか...
『チャム吉』にとっては そのお客さんが.
自分の家族に危害を加える人だと.
思えたので御座いましょう.
猫にまで睨まれて 間もなくお客さんは.
鼻白んだ様に.部屋へ引き上げて行きましたが.
『チャム吉』は なおもその後を追いかけて行き.
お客さんの消えたドアを いつまでも.
睨みつけているので御座いました.
『チャム吉』は やはり心も進化して.
いるので御座います.
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「一寸の虫にも五分の魂」と申しますが.
人間から比べれば小さいとは言え.
猫ともなれば 人間をも驚かせ感動させる.
素晴らしい可能性を秘めてるので御座います.
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