さる9月2日の日曜日、 休みを作って【千と千尋の神隠し】を見に行きました。 映画の公開前から娘に「一緒に見たい !」と、せがまれていて、 繁忙期の隙間のこの日、やっと半日だけの休暇を取りました。 もう妻君と二度見ている娘に、手を引かれるようにして 映画館に入ると『大入り満員大盛況』 ..... 公開から1ヵ月半以上経つというのに大したものです。 ( あの 《スターウォーズ・エピソード1》 を私達 家族を含めて8人で見たのと同じ劇場なのか !! ) 夕方の回を選んだからかも知れませんが、「アニメ」なのに 私達のまわりを囲むのは若いお兄さんやお姉さん達ばかり ... 楽しそうにポップコーンをつまみながら話す男女は、 デート≠ナ【千と・・・】を見に来ているのです。(びっくり !! ) 作品の方は皆様も御覧の通りで、私が書くまでもありませんが、 ラストの「いつも何度でも」の歌が終わらないうちに、 直ぐまたもう1度見たくなったのは、私も娘と同じでした。 音楽担当の『久石 譲 』氏がパンフレットで、「映画の後半に 千尋が海の上を走る電車に乗って銭婆のところへ向かうシーン があるんですけど、僕はあのシーンが宮崎さんが今回一番 やりたかったところだと思っているんです」と、語っておられます が、私もまったく同感です。 ≪空・雲・海≫ ━ 宮崎作品には 必ず登場するこの三要素が、【千と・・・】にも重要な背景となって 作品全体を支配しています。 【千と・・・】には、多様なテーマや 意味が含まれていますが、映像だけで言えば、美しくも静謐な 精神的風景が続く「あの海の上を電車で行くシーン」こそ、 宮崎さんが胸の中で長年暖めていて“いつか映像にしてみたい” と、願っていた「こころのシーン」ではなかったかと思います。 ♪ いつも何度でも 夢を描こう ..... ♪ 主題歌「いつも何度でも」を作曲し演奏し歌っている『 木村 弓 』 さんの言葉 .. 「目の前の現実を変える本当のエネルギーの元に なるものは、心の中で心踊る夢を繰り返し体験することだと私は 常々思っているのですが ..... 」 も心に染みて、全く同感です。 心の中で繰り返し体験する心踊る夢>ェ これこそが年齢や性 別に関係無く、誰にも必要なパワーの源だと私も信じたいです。 娘は、映画の公開前から現在も、買い揃えた【千と千尋の神隠し】 の関連本を枕元に並べて眠りに付きます。 「よっぽど【千と千尋・・】 が好きなんだねぇ」と、何時も妻と話していますが、これだけ大きな 《夢》と《希望》を娘に与えてくれた『 宮崎 駿 』氏に、私達夫婦は、 言葉では云い尽くせない感謝の気持を心の底から感じています。 |
2001
パインハウス
勝手に人気ランキング第1位発表
『 2001 夏特集 』の中間発表では、1位候補に 【手作りケーキ】と【浜茹でタラバガニ】がノミネート されていましたが、共に当ペンションの“売り”だけに、 7・8・9月の繁忙期を通して、お客様の反応をじっくり と見て来ました。 【手作りケーキ】は、年配のかなり お酒を飲まれた男性には敬遠されたことも有りました ・・・ 【浜茹でタラバガニ】は、北海道各地で観楓会を 重ねている地元公務員のお歴々にも、「こんなに美味 いカニは食べたことが無い ! 」と、お褒め頂きました。 そこで、「カニの方を1位にしようかな」と、心が動きま したが、カニを食べられるのは御注文した方だけで、 (当たり前ですが) ケーキの方は2食付でお泊りなら 、小学生からお年寄りまで全員に当たりますので、 (これも当たり前ですが) 結局、今回は誰にでも当た る【内のママの手作りケーキ】を第1位と決めました。 |
2001 日々研究を怠らない 【ママの手作りケーキ】 (もちろんカニプラン≠ノもケーキが付きます) |
2001
を終えて
2001年10月14日〜10月16日 の会期で催された 第6回『手 作り市』は 今回も終始客足が 絶えること無く 例年通りの賑 わいのうちに終了致しました 今回の『手作り市』を見ていて 一番印象に残ったのは 参加者 の皆さんの嬉しそうな笑顔です 1年ぶりに仲間達と再会して 又 『手作り市』を開ける喜びに とても はしゃいでいるように見えました 私は参加者の皆さんのあの笑顔 を見た時 改めて『手作り市』を続 けていて良かったと実感しました 2001ポスター 2000手作市特集 |
2000年と2001年の『夏特集』に2年連続登場して、うちの猫たちも当宿のホーム
ページでは、すっかりお馴染に成りました。が、何と言っても元祖看板ペットと云
えば、ハスキー犬の『ハッキー』です。 『ジョン』と『ミルク』の猫コンビを面会希望
の方だけにお見せしている現在、いつも駐車場に繋がれていて、誰もが会って触
れられる『ハッキー』の存在感こそ、当宿看板ペットの代表にふさわしいでしょう。
そこで、毎年の『秋特集』には、愛犬『ハッキー』を登場させて行くことにしました。
勿論、唯のペット紹介にする積りは有りません。 『ハッキー』という犬を介して、
私の中で「感じ」「思索」している何か≠少しずつ表現出来たらと思います。
ハッキーの
ウソのようなホントの話し
8年前の春、更に前年の夏から進めて来たペンション用ログハウスの建設
計画がやっと決着してアメリカに発注したばかりの頃、妻君の従兄弟から
「ペンションの看板代わりにハスキー犬は要らないか !?」と、やや強引な話
しが有りました。どうやらハスキー犬の子犬を貰って欲しいと言う人が居
るらしいのです。 その従兄弟には、今回のペンション開業の件で大変お
世話に成っておりましたので、私達は良く考えもせずに、取り敢えず貰って
おくことに決めました。 ・・・ こうして、まだ生まれて1ヶ月ばかりのハスキー
犬の赤ちゃんが我が家にやって来たのです。が 、、、姿は動く縫いぐるみ
のように可愛くても、いたずら と そそうの連続で、 ...... 「こりゃ大変なもの
を貰ってしまった」と、嘆いても後の祭>ェ まだ小さかった子供達は
子犬を「ハッキ、ハッキ」と呼んでオモチャにするものだから、名前の方は
簡単に『ハッキー』と決まって仕舞いましたが、…… 思い起こせば、これ
がそう簡単ではない、私達家族と『ハッキー』の共に生きる始まりでした。
三歳の 時の娘 と 生後約 五ヶ月 の ハッキー (当宿 建築中 の現場 にて) |
開業して初めて迎えた雪もとけて何も無い(お客さんも無い)春。
外にいた妻君が突然バタバタと家に入って来るなり大声で「パパー !
パパー !! ハッキー ハッキーちゃんにそっくりの犬が来たァ〜
ハッキーちゃんにそっくりの犬が来たから、来てごらん ━ 」と、さも
大発見をしたように僕を呼びました。 「ふん、ハスキー犬などこの辺に
は掃いて捨てるほど居るし、みんな同じに見えるんだ ... 」と思いつつも、
妻君のけんまくに押されるように外へ出てみると、なるほど白い巨大な
犬と『ハッキー』そっくりなハスキー犬が、お兄さんとお姉さんを引っ張って
我が家に近付いて来ます。 「ふ〜ん、なるほど似ている ...... 」。 犬と散
歩に来たらしいお兄さんとお姉さんも、どうやら“うち”が目当てらしいし
・・・・ 僕と妻君は興味津々、予期せぬ訪問者達に近付いて行きました。
「 ふ〜む 瓜二つ..... 」 近付いて見れば見るほど似ているのです。 ━
「こんにちは、この犬うちの犬とそっくり ・・・ 」 妻君が言葉を掛けて
いる間に、僕は『ハッキー』を連れ来てそっくり犬とご対面させました。
今度はお兄さんとお姉さんが呆然と『ハッキー』の姿を見る番でした。...
が、しばらくすると、「 ..... やっぱり .... 」と云った風に顔を見合わせて「こ
の犬はこの犬のお母さんです」と、云ったのです。「...は !??」僕達がにわ
かに信じられないでいると、 「この犬の子犬が小樽でペンションやる人
に貰われたって聞いたもんですから ・・・・ 」尋ねて来たと、云うのです。
依然俄かには信じられないけど、2匹の瓜二つの姿を見ると信じないわ
けにはゆきません。「 ホント ....! 」「そんなことか有るんだ」、 僕達は『ハ
ッキー』が何処の犬の赤ちゃんなのか聞いてもいなかったものだから ━
(札幌の従兄弟が札幌に住んでいる私達にくれたのだから、当然親犬は
札幌の犬だと思っていた) まさかペンションを建てる為に偶然見付けた
小樽の土地の近くに『ハッキー』の母親が飼われていようとは ━ たとえ
犬のこととはいえ、突然出現した「感涙のご対面シーン」にしばらくは、
ただ ただ 驚くばかりでした。 ........................................................................
ハッキーは 外が大好き どんなに寒い 日も どんな吹雪 の夜も 外にいます 冬こそ ハッキーが 一番美しく 一番元気に なる季節 |
ところが、犬とは何と悲しい生き物でしょう。
「ほら、お母さんだよ」と、『ハッキー』を近づけて行くと、『ハッキー』は
甘えて行くのですが、母親の方が「うぅ〜」と唸り声を上げて、『ハッキー』を
そばに近づけようとしません。それどころか攻撃を加えようとさえします。
悲しいかな、母犬には我が子≠ェ分からないのです。━
どうやら1歳を過ぎて既に成犬になった『ハッキー』を、同じ雌犬のライバル
としか見ていないようなのです。 ... かつて過酷な大自然の中を生きぬいて
来たものの血が、何時までも親子の情になど縛られることを拒否するので
しょうか ? ..... 確かに沢山子を産む母犬が、何時までも無くした子供を
恋しがっていたら、とても生きて行けるものではありませんよね ━
最後はがっかりさせる“おち”で済みませんが、 結局この日の
「感激の親子対面」は、人間側の感傷だけに終わってしまいました。
しかし
人間だけは、どうして何時までも親子の情に引きずられるのでしょうね ?!
「親離れできない子」「子離れできない親」 ━
自慢ではないけど、我が家などは、子供が大きくなった今でも『パパ』と
『ママ』でやってます。中2の長男はともかく、私は一向に気にしてません。
何を言おうが「親子は」どこまで行っても「親子」なのです。
ほら、あの不死身のハリソン フォードの『インディー・ジョーンズ』でさえ
『最後の聖戦』の中で、ション コネリーの『父ジョーンズ』を「パパー !
パパー !! 」と、大声で呼んでいたじゃないですか、憶えていますか ?
最後まで読んで下さった方 お疲れ様でした
時すでに遅し≠フ『秋特集』ですが、
次回『秋特集』の土台になればと思い、頑張って作りました。
『紅葉レポート』は地図を追加して、来年も登場させたいです。
※ 注 ━ 文中に「嫁さん」のことを「妻君」と表記していますが、
一般には「細君」と書くようです。 ですが、うちの「嫁さん」は
けっして “ 細く ” ないので、「妻君」にしました。